ナッツの起源

ナッツ類は、人類との関わりが古く、古代から貴重な保存食として、また、神事や催事などのお供え物としても利用されておりました。

古代最古のナッツと言われる「くるみ」は、紀元前7000年頃から人類が食用としていたと云われ、原産地のイランから地中海を渡りヨーロッパに伝えられたとされている。紀元前のエジプトや中国では、国王のお墓にくるみなどのナッツ類が、供えられていたそうです。

また、アーモンドの起源も古く、4000年以上前、地中海沿岸のヨルダン地方が原産地と考えてられている。その後、世界中で広く栽培されるようになった。中世期頃までは、王様や上流階級の人々の高級嗜好品だったとされる。

日本でもナッツ類は、縄文時代から食されていた。どんぐりやトチの実、栗、くるみなど。

時代が下って船で外国に出かけられるようになると、日本原産でないナッツ類も多く日本に入ってくる。くるみは豊臣秀吉の朝鮮出兵がきっかけとされる。アーモンドは、江戸時代にポルトガル人が持ち込んだのが最初と云われている。



ギリシャ神話の時代から愛されるナッツ

アーモンドは、ギリシャ神話の時代から愛され、度々神話の中に登場する。

ある時、セラスの王女がギリシャの英雄デモフォと恋に落ちた。ところが、王女に会うための船に乗ったデモフォは航海の途中で遭難し、帰らぬ人に、一方、王女はいつまでも浜辺でデモフォを待ち続け泣き明かし、とうとうそのまま果ててしまいました。

それから数日たったある日、不思議なことに王女の涙の跡から一本のの樹木が生え、やがて花をつけ、実を結びました。その実は、何と王女の涙の滴と同じ美しいドロップ形のアーモンドだったと云う悲しい恋の物語。

ナッツの定義

ナッツ(Nuts)と云う言葉は、堅果類と指している。堅果類とは、種子の中の仁(胚及び、胚乳)が肥大して食用となったもの。果皮は薄く固いのが特徴です。

では、かぼちゃの種はどうだろうか。こちらは種子類(シード)といい、文字通り果実以外の植物の「種」のこと。慣習的には、堅果類と種子類の総称を「ナッツ」と呼んでいる。

主菜として用いられる事は少ないが、おつまみや健康&ダイエット食など、ちょっとした時にあると嬉しいナッツ。いろいろな栄養素が含まれる栄養満点の健康食材です。

主な堅果類)

アーモンド、カシューナッツ、くるみ、ピスタチオ、栗、落花生、ぎんなん、松の実、ココナッツなど

主な種子類)

かぼちゃの種、ごまなど